BACK 知るべきBOIに関する投資奨励恩典のこと わかりやすい版
海外投資家は各国の経済成長の促進に非常に重要なメカニズムです。タイには投資委員会またはBOI（Board of Investment）と呼ばれる、タイ国内外の投資を組織的に促進する役割を担っている主な政府機関があります。タイを生産拠点としてタイ全国における工業団地および奨励産業ゾーンに輸出製品製造目的で様々な産業活動を行う外国人投資家に対し様々な特典が与えられます。
BOIが推進する事業
BOIが推進する事業は原材料には国産資源を使用する製品の製造事業・トレンドにある事業などの多額投資が必要な事業及びデジタルテクノロジー・ナノテクノロジーなどの革新的な事業が求められているというコンセプトを中心に、タイ国家経済の発展を促進する重要な事業のための投資を促進すること。
投資によるBOIから得られるメリットインセンティブタイプ
BOIによる投資奨励対象業種は以下の通りです。
- 農業、食品、バイオテクノロジー産業
- 医療・医療機器及び部品
- 機械・車両
- 金属・素材
- 電気・電子
- 石油化学・化学・プラスチック・紙
- 公共施設や観光促進等のサービス事業・公共事業
- デジタル産業・技術及びイノベーション開発事業
- 創造性を重視した事業
- 高付加価値のサービス事業
投資によるBOIから得られるメリットインセンティブタイプ
BOI が促進対象となる事業の業種に関するメリットについては、税務恩典及び非税務恩典という主に 2 のタイプで分けられます。
- 税務恩典メリットベースのインセンティブ
BOI投資奨励を受ける対象となる事業は、輸出製品製造目的で輸入する機械類に対する輸入関税の免除、輸出製品製造目的で輸入する主要原材料に対する輸入関税の免除および海外への輸出ために輸入する完成品に対する輸入関税の免除など、多くの分野で税務恩典を受けられます。
機械類及び主要原材料に対する輸入関税の免除のほか、多くの企業が BOI からの投資促進を希望する税制上の魅力的な恩典で、企業の法人税負担を大幅に軽減する優遇措置としては、法人所得税の免除 軽減などの恩典があります。これらの恩典により、企業は法人税を支払わずに、若しくは法人税の負担を軽減し、事業運営による利益を再投資して事業を拡大することができます。業種により恩典が異なるが、最大13年の法人税免税期間が付与されます。また、研究開発等、産業の競争力を向上させる投資・地域分散や産業地区開発を促進するために特定奨励地域や工業団地などに立地した場合は、追加的な恩典を享受することができます。
上記の一般投資奨励の恩典に加えて、BOI は投資家に対して、特定のプロジェクトの価値に応じて次の通り、追加的な恩典が付されています。
① 競争力向上のメリット恩典：最大3年間の追加の法人税免税とともに認められた費用について300%を上限に法人税免税額を追加することがが認められます。
② 地方分散化のメリット恩典：最大3年間の追加の法人税免税、特定事業では5年間の法人税50% 減免及び奨励プロジェクトからの収入が発生した最初の日より10年間、輸送費、電気料金、水道料金の二重控除。
③ 産業地区開発のメリット恩典：追加で1年の法人税免税を認めています。
- 非税務恩典メリットベースのインセンティブ
BOIによる投資奨励を受けていない一般事業には外国人株式保有に制限が設けられる。しかし、BOIによる投資奨励を受けた事業には、外国人による100％の株式を保有することが認められます。外国人による奨励事業を行うための土地の所有許可。工業団地や大規模な奨励産業ゾーンでの外国人や従業員の生活の姿が見られるようになったなど外国人技術者・専門家への労働許可及び配偶者や子どもの滞在も許可されます。また、BOIが推進事業における外国人に対する海外振込みや海外送金の制限も緩和され、いわゆる他の事業よりも簡単に行うことが可能となります。
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